リフォームの基礎知識と費用の相場

リフォームで洗面所をおしゃれにするには?工事のポイント

毎日のように家族全員が使用する「洗面所」をおしゃれにすれば、生活の質の向上につながります。そのため、現在の普通の洗面所から、スタイリッシュでデザイン性の高い洗面所へリフォームしたいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。とはいえ、初めての洗面所リフォームはさまざまな疑問がつきものです。「洗面所のリフォームでできることは何か」、「工事にはどれくらいの期間がかかるのか」などの疑問は解消したうえで検討したいですよね。今回は、洗面所をおしゃれにしたい方へ向けて、リフォームでできることや工事期間、リフォームのポイントなどについてお話します。

洗面所のリフォームの基礎知識

洗面所・洗面室のリフォームの基礎知識を紹介します。「洗面所のリフォームでは何ができるのか」、「工事期間や費用相場はどれくらいなのか」などを確認していきましょう。

洗面所のリフォームでできること

洗面所のリフォームでは、洗面所の設備や内装などの工事が可能です。具体的には、以下のリフォーム例があります。

・洗面台の交換

・洗面ボウルの交換

・洗面所のクロス、天井の壁紙

・床材の張り替え(フローリング、クッションフロアなど)

・洗濯パン(防水パン)の設置

・水栓の交換

・収納スペースの追加

・照明設備の交換

部分的に改善するDIYやリノベーションとは異なり、リフォームでは洗面所・脱衣所内をほぼ丸ごと工事できます。中古マンションや老朽化した戸建ての洗面所も新居のような新しい空間へと生まれ変わらせることも可能です。

また、単純におしゃれにリフォームするだけではなく、新しい設備に取り換えることで使い勝手も良くなり、毎日の生活の質も高まるでしょう。快適な住まいを実現する方法の一つとして、洗面所で老朽化や汚れ、デザイン面などに不満があるのであれば、思い切ってリフォームで一新してみるのも有効な手段の一つではないでしょうか。

洗面所のリフォームにかかる工事期間の目安

洗面所のリフォームには、工事期間として1~4日程度かかることが多いです。具体的な工事期間は、リフォームの規模・内容によって差があり、特定の設備の交換のみのような大掛かりなリフォームでなければ半日程度で完結する場合もあります。

逆に、洗面所の床を解体したり、造作したりするような大規模な工事の場合は、さらに期間を要する場合もあります。あらかじめどれくらいの工事期間がかかるのか、リフォーム会社などへ要望も含めて相談したうえで計画を立てることも大切です。

ちなみに、リフォーム中は洗面所が使えなくなるのはもちろんのこと、洗面台を解体する場合は水も使えなくなるのが注意点です。新しい給水管と排水管の工事中は、水を止めて作業することがほとんどなので、リフォームが終わるまでは水が使えなくなることを覚えておいてくださいね。

洗面所のリフォームにかかる費用の相場

洗面所のリフォーム費用の相場は、10万円~50万円です。価格の幅が大きい理由は、どれくらいの規模の工事を行うのか、どのようなグレードの設備にリフォームするかなどが影響するからです。

例えば、洗面所のレイアウトを変えたり、脱衣スペースの壁紙や床材の張り替えを行ったりするとリフォームの規模が大きくなり、費用が高くなる傾向にあります。一方、洗面台の入れ替えのみや、壁紙のみの交換など、規模が小さいリフォームであれば10万円前後で実施できる場合もあります。

また、洗面台を交換するにあたって、どの程度のグレードを希望するかで費用が変わりますし、内装リフォームであれば、選ぶ資材次第でも費用に差が生じます。とはいえ、キッチンや浴室などと比較すると、複雑な工事になるケースが少ないので、洗面所は水まわりのリフォームの中では比較的費用を抑えやすい場所です。

リフォーム業者によっては、洗面所以外の水回りと一緒にリフォームを依頼すれば、洗面所リフォームの費用を抑えられる場合があります。

浴室やキッチン、トイレなどの水回りのリフォームを考えている方は、洗面所とセットで依頼してお得に済ませることもおすすめです。

洗面所をおしゃれにリフォームするポイント

洗面所をおしゃれにリフォームするための4つのポイントを紹介します。どんなポイントをおさえてリフォームすべきか、順番に見ていきましょう。

おしゃれな洗面所を実現するポイント

  • 実現したい洗面所をイメージする

どのような洗面所が理想なのか、具体的にイメージしてみましょう。実際に洗面所を使っているシーンを思い浮かべてみて、どのような空間にしたいかを考えてみましょう。

なかなか実現したい洗面所をイメージできないときには、「今の洗面所に足りていないものは何か」を想像してみましょう。現時点で不足している部分があれば、実現したい洗面所をイメージしやすくなります。

ただ、デザインだけを重視してイメージするのはおすすめできません。おしゃれな洗面所にリフォームできても、使い勝手が悪いとストレスになってしまいます。収納の場所や容量、コンセントの数・位置、鏡の種類(三面鏡など)、ボウルの形状などなるべく使いやすい設備を選ぶことも重要です。

洗面所は手洗いや身支度などで毎日使う場所ですから、デザインと使い勝手を両立した洗面所をイメージしてみてくださいね。

  • 収納を考慮する

収納に目を向けることで、おしゃれな洗面所を実現しやすくなります。洗面所は、スキンケアアイテムやタオル、小物など、何かと物が多くて生活感が強くなりやすい場所です。

鏡の裏が収納スペースになった洗面台を選んだり、おしゃれな「見せる収納」が叶う収納スペースを設けたりするなど、工夫することで生活感を抑えることができます。

特に、洗面台周辺は物で溢れやすいので、できる限り物を少なく見えるようにすると良いでしょう。

  • 色味を統一させる

おしゃれな洗面所にリフォームするためには、色味の統一が欠かせません。使う色が増えると、洗面所がごちゃごちゃした印象になってしまいがち。なるべく、色の数を抑えて統一することで、おしゃれな雰囲気になります。

好みのカラーを中心にして、空間全体の色味のコントラストを考えると良いでしょう。

ちなみに、使う小物の色も洗面所と統一することで、よりおしゃれな空間を実現できます。

  • 設備のデザインだけでなく、素材も吟味する

おしゃれな洗面所を目指すなら、設備のデザインだけにこだわるのではなく、「使っている素材」にも目を向けてみてください。同じデザインでも、使っている素材によって洗面所の印象はガラリと変わります。「タイル」「大理石」「木」など、いずれもおしゃれな印象を感じる素材ですが、それぞれの雰囲気の違いは明確ですよね。タイルであれば清潔感、大理石であれば高級感、木であればナチュラルで温かみある印象を感じるのではないでしょうか。

洗面所の設備でおすすめなのは、汚れがつきにくい素材や汚れを落としやすい素材です。きれいな状態を維持できれば、おしゃれな雰囲気も長く保ちやすくなります。掃除の手間や予算と照らし合わせながら、理想に近い設備を選んでみましょう。

おしゃれな洗面台を選ぶときには、設置場所のサイズを確認してみてください。一口に洗面台といっても、高さや幅に違いがあります。洗面台は、使う家族が負担なく使えるサイズ感であることが大切なので、選ぶ際には高さや幅をチェックしてみましょう。

また、洗面台は「ユニットタイプ」「システムタイプ」「カウンタータイプ」の大きく3種類に分けられます。各タイプにどのような違いがあるのか紹介します。

  • ユニットタイプ

ユニットタイプの洗面台は、一般的によく見られるコンパクトな種類です。据え置き型(一体型)の洗面台であり、洗面所が狭くても設置しやすいサイズ感の物が中心で、間口は、60cm・75cm・90cmの3種類のサイズが一般的です。ほかの種類の洗面台と比べると費用が最も安価であり、気軽にリフォームしやすいといったメリットもあります。

  • システムタイプ

システムタイプの洗面台は、洗面ボウルや水栓金具、鏡、蛇口などを自由にカスタマイズして選べるのが人気です。洗面台の上やサイドに収納棚を設けられるので、物が多かったり、見せる収納をイメージしていたりする場合にもおすすめできます。洗面台だけではなく、洗面所全体をコーディネートできるのも魅力なので、おしゃれにリフォームしたいときには検討してみてくださいね。

  • カウンタータイプ

カウンタータイプの洗面台は、化粧台のある洗面台のことです。カウンターに設置された洗面ボウルの隣には物が置けるスペースがあり、小物を飾ったりメイクする際にコスメを一旦置いたりと、さまざまな使い方ができます。システムタイプ同様に、水栓や洗面ボウル、ミラーなどを選べるので、自分好みに組み合わせて洗面所をリフォームできます。オリジナリティ溢れる洗面所にリフォームしたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。